ポーカー入門塾へようこそ！
【7日間で初心者から抜け出す方法】を授業形式で解説します。
「オッズとアウツの単語は聞いたことがあるけど、求め方が分からない。」
「確率や期待値の知識を用いてポーカーを戦略的に戦いたい」という人向けに解説します。
早速ですが例題です。
プロップ時点でフラッシュドローの手を持っています。
相手からハーフベットを打たれた時、コールするべき？降りるべき？
オッズとアウツについて理解すれば、選択の根拠を期待値の観点から導き出すことができます。
感覚では無く、期待値がとれる利益的なプレーをしましょう。
※例題の答えはページ下部の【まとめ】に記載しています。
【1限目】オッズとアウツとは
オッズとアウツとは、「勝率」と「投資に対する配当の倍率」を比較してプレイを選択する考え方。
【2限目】アウツの求め方
アウツとは、そのカードを引くと相手に逆転するカード。
例えば、♡のフラッシュドローの状況を想定する。
♡のアウツは9枚。
13（全部の♡）-4（見えてる♡）=9
※ちなみに両面待ちのストレートドローは8枚
2%、4%の法則とは
アウツの枚数に2%を掛けると、リバーで引きたいカードを引ける確率の近似値が求められる。
ターン、リバーと2回チャンスがあるなら4%を掛ける。
フラッシュドローのアウツをターンもしくはリバーで引く確率は約36%になる。
9（アウツの枚数）×4（ターン、リバー）=36
※ちなみにリバーのみでアウツを引く確率は18%（＝９×２）
欲しいカードの数に２％（４％）を掛けて出た数字が勝率です。
【3限目】オッズの求め方
オッズとは、自分が勝った場合のリターンを倍率で表したもの。
例えば、ポットに10BB
相手が5BBベットした時、コールすると
オッズは4倍になる。（ヘッズアップ時）
10（ポット）+5（相手のベット）+5（自分のコール）=20（合計）
20（合計）÷5（自分のコール）=4
言い換えると5BB出して20BBを得ることができる勝負のオッズは4倍である。
オッズが4倍とは、競馬で例えると１００円投資で当たったら４００円になる倍率のこと。
4回に1回以上勝てると長期的に見てプラスな投資といえる。
つまり、自分の勝率が4倍（=25%）以上あれば、期待値がプラスになる。
コールした後に出るチップの総量÷自分のベット量＝オッズ
【4限目】ベットサイズ毎のオッズ
代表的なベットサイズ毎のオッズ一覧
| ベットサイズ | 必要勝率（オッズ） |
|---|---|
| １/３ポットベット | ２０％（５倍） |
| １/２ポットベット | ２５％（４倍） |
| ２/３ポットベット | ２９％（３.５倍） |
| ポットベット | ３３％（３倍） |
頻繁に使われるベットサイズはこの４種類です。
【5限目】アウツによる必要勝率一覧
役毎にドローできる確率の一覧。
| 欲しい役 | アウツ | ターン （もしくはリバー） のみで引ける確率 | ターンと リバーの どちらかで引ける確率 |
|---|---|---|---|
| ガットショット ストレードロー | ４枚 | ８.５％ （オッズ１１.8倍） | １６.５％ （オッズ６倍） |
| オープンエンド ストレートドロー | ８枚 | １７％ （オッズ５.９倍） | ３１.５％ （オッズ３.２倍） |
| フラッシュドロー | ９枚 | １９.１％ （オッズ５.２倍） | ３５％ （オッズ２.９倍） |
| ガットショット ストレートドロー ＋ フラッシュドロー | １２枚 | ２５.５％ （オッズ３.９倍） | ４５％ （オッズ２.２倍） |
| オープンエンド ストレートドロー ＋ フラッシュドロー | １５枚 | ３１.９％ （オッズ３.１倍） | ５４.１％ （オッズ１.８倍） |
| オープンエンド ストレートドロー ＋ ２オーバー | １９枚 | ４０.４％ （オッズ２.５倍） | ６５％ （オッズ１.５倍） |
| 欲しい役 | アウツ | ターン（もしくはリバー） のみで引ける確率 | ターンとリバーの どちらかで引ける確率 |
プレイ中にいちいち計算するのは大変ですよね。
よくあるアウツは表を見ながらプレイしましょう。
【6限目】ハンド毎のオッズ
代表的なハンドを持った時のオッズが合うポットサイズ。
ガットショットストレートドロー
ターン・リバー
→２５％ポットベット以下ならオッズに合う。
リバー
→１０％ポットベット以下ならオッズに合う。
ほぼオッズが合わないですね。
オーバーカードを含めたアウツが多い手でコールしましょう。
オープンエンドストレートドロー
ターン・リバー
→８３％ポットベット以下ならオッズに合う。
リバー
→２６％ポットベット以下ならオッズに合う。
フロップ時点ではオッズが合いますが、
残り1枚だとオッズが合わないです。
フラッシュドロー
ターン・リバー
→１１１％ポットベット以下ならオッズに合う。
リバー
→３１％ポットベット以下ならオッズに合う。
フロップのポットベットはコールしてもオッズが合います。
リバーは強く打たれたらオッズが合わないですね。
【まとめ】
４日目の授業お疲れ様です。
冒頭で出した例題の答えを紹介します。
プロップ時点でのフラッシュドロー（アウツが9枚＝勝率36%）は、
相手からのハーフベット（25%）にはオッズが合うことになり、
『コール』が期待値プラスのプレイになります。
今日の授業は初めて数学を取り入れた内容になります。
ポーカーは決まった数のトランプを使うので、確率がかなり重要になります。
数学的な思考をもって利益的なプレイを意識しましょう。
コメント
アウツは初めて知ったので勉強になりました！
コメントありがとうございます。
アウツが分かると勝率が分かり、プレイに根拠が持てるので戦略に取り入れて頂けると幸いです。